終業式の日、朝の慌ただしさの中で「あれ?上履き持った?」「連絡袋入れた?」と声をかけながら、結局何かを忘れてしまう――そんな経験はどの家庭にもあるのではないでしょうか。特に小学校の終業式は、1学期や年度の締めくくりであり、持ち帰る物や提出物が一気に増えるため、子どもだけでなく親も混乱しがちです。
本記事では「小学校 終業式 持ち物 忘れがち」をテーマに、学年別の忘れ物傾向と対策、先生が実際に「これは忘れると困る」と感じているアイテム、さらに親子で一緒に確認できるチェックリストを紹介します。子どもの自立を促しつつ、親も安心して送り出せるよう、現場のリアルな声と実用的なポイントをまとめました。
この記事を読めば、「うちの子、また忘れた…」という不安が解消し、終業式の朝を落ち着いて迎えられるはずです。
コンテンツ
低学年の終業式で忘れがちな持ち物と対策
上履き袋と体操服を忘れる理由
低学年の子どもにとって、終業式は「いつもと違う特別な日」として認識されます。そのため、普段の持ち物ルーティンが崩れやすく、上履き袋や体操服を忘れるケースが多いのです。特に1年生・2年生では、「今日は給食がない=体操服はいらない」と勘違いする子も少なくありません。
また、教室のロッカーに置きっぱなしになっていることも多く、先生が一斉に「持って帰るものを確認してね」と言っても、本人が気づかないまま下校してしまうこともあります。そのため、前日夜のうちに「ロッカーに何が残っているか」子どもと一緒に思い出す時間を作るのが効果的です。
具体的には、「上履き・体操服・水筒・給食袋・図工袋」を“持ち帰りリスト”として紙に書き出し、子どもが自分でチェックできる形にしておくと、習慣化につながります。
連絡袋・プリント類の置き忘れ対策
終業式では、学期中に配布されたプリントやお便り、成績表などをまとめて持ち帰るため、連絡袋の中身が増えがちです。低学年のうちは「プリントが多すぎて入りきらない」「先生が入れてくれたのに机に置き忘れる」といったトラブルもよくあります。
この問題を防ぐには、前日のうちに「連絡袋を空にしておく」ことが重要です。すでに家で確認済みのプリントを出しておき、余裕をもって新しい書類を入れられるようにしておくと安心です。また、ランドセルの一番上に連絡袋を入れておくことで、帰宅後すぐに親が気づけるようになります。
さらに、学期末には「通知表袋」や「夏休みのしおり」などが加わるため、A4サイズがしっかり入る丈夫な連絡袋を用意しておくのもポイントです。
筆箱・ハンカチ・名札などの“小物忘れ”を防ぐ方法
終業式の日は授業が短く、持ち物も減るため、子どもが「今日は勉強しないから筆箱はいらない」と思い込み、机の中に置いたまま帰ることがよくあります。しかし、筆箱には名前ペンや消しゴムなど新学期でも必要な文具が入っているため、そのままにしておくと休み明けに困ることになります。
また、ハンカチや名札などの小物も、当日の朝バタバタして忘れやすいアイテムです。これらは「朝の支度リスト」として玄関に貼っておくのが効果的です。たとえば、「ハンカチ・ティッシュ・名札・マスク・連絡帳・筆箱」という定番項目を毎日チェックする習慣をつけることで、終業式に限らず年間を通して忘れ物防止に役立ちます。
低学年のうちは、親が手伝うよりも「一緒にチェックする」姿勢を意識すると、子どもの自立を促せます。
中学年が持ち物でつまずく理由と防止策
「もう自分でできる」気持ちが招く油断
3・4年生になると、子どもたちは「もう小さい子じゃない」と自立意識が芽生え始めます。だからこそ、「自分でできる」と思っていても、実際は確認漏れや思い込みによる忘れ物が増えるのがこの時期の特徴です。特に終業式の日は、通常授業と違いスケジュールが特別なため、子ども自身のペースが乱れやすくなります。
たとえば、「今日は授業がないから教科書はいらない」と判断してランドセルを空にしてしまい、実際は「お道具箱を持ち帰る日」だった、というケースがよくあります。そのため、前日に「いつもと違う日だから、学校からの連絡プリントを一緒に確認しよう」と声をかけることが重要です。
中学年になると、親が手を出しすぎると反発することもあるため、「自分で確認する仕組み」を作ってあげると良いでしょう。たとえば、チェックリストを“親が作る”のではなく、“一緒に作る”ことで子ども自身が意識を持てるようになります。
作品袋やお道具箱の「持ち帰り忘れ」問題
中学年になると、図工や家庭科などで作った作品やお道具箱、絵の具セットなど、大型の持ち物が増えます。終業式ではこれらを一斉に持ち帰ることが多いため、「置き忘れ」「持ちきれない」「そもそも持ち帰ることを忘れていた」といったトラブルが頻発します。
この対策としては、「数日前から少しずつ持ち帰る」ことが最も現実的です。学校では学期末にかけて「作品を少しずつ持って帰ろう」と指導されることが多いですが、子ども任せにすると「また今度でいいや」と後回しにしてしまうこともあります。家庭でも「今日は何を持ち帰る日だった?」と声をかけ、進捗を確認するだけで忘れ物率は大きく下がります。
また、作品袋やお道具箱には必ず名前を書き、他の子の物と混ざらないようにすることも大切です。特にクラス替え前の終業式では、教室がバタバタして紛失しやすくなるため注意が必要です。
持ち帰り品が多い日の荷物整理術
終業式の日は、通知表・作品袋・上履き・お道具箱・プリント類など、ランドセルひとつでは入りきらないほどの荷物を持ち帰ることがあります。そのため、「袋が破れた」「持ちにくくて置いてきた」というトラブルも発生します。
中学年の子どもは、体の大きさに対して荷物量が増えるため、容量の大きいエコバッグや手提げ袋を事前に用意しておくことが重要です。特に「お道具箱が入るサイズ」の袋を準備しておくと安心です。さらに、持ち帰りやすくするために「ランドセルに入れる順番」を事前にシミュレーションしておくと、当日の混乱を防げます。
荷物が多い日は、学校から帰る途中で落としたり忘れたりするケースもあるため、「両手がふさがらない持ち方」も意識させましょう。リュック型のサブバッグを活用すると、両手が空いて安全に帰宅できます。
高学年になると増える「うっかり忘れ物」パターン
心の余裕が“油断”を生む高学年の特徴
5・6年生になると、学校生活にもすっかり慣れ、終業式の流れも理解している子が多くなります。しかしその一方で、「もう大丈夫」「先生に言われなくてもわかる」と思う気持ちが油断を生み、思わぬ忘れ物をしてしまうことがあります。
特に多いのは「通知表袋」や「学期末アンケートの提出用紙」など、普段とは違う一時的な持ち物です。高学年では“いつも通り”の感覚で準備を進めてしまい、特別なアイテムを見落とす傾向があります。
この時期の子どもには、「自分で管理する責任」を意識させることが大切です。たとえば、連絡帳に“終業式前に確認するものリスト”を自分で書かせるなど、主体的に準備を進める工夫を取り入れると良いでしょう。
部活動・委員会での忘れ物が増える理由
高学年になると、部活動や委員会活動など、学校生活の範囲が広がります。終業式の日にも「部活の荷物」「鍵の返却」「掲示物の持ち帰り」など、学習以外の持ち物が増えるため、管理が複雑になります。その結果、「家に帰ってから気づく忘れ物」が発生しやすくなります。
特に、学期末にクラブで使用していた物を「一時的に保管しておくつもりだった」と忘れてしまうケースが多いのです。たとえば、音楽クラブではリコーダー、運動部では体育館シューズ、図書委員では本の返却など、それぞれ異なる確認項目があります。
このような場合は、学期ごとに「自分専用のクラブチェックリスト」を作っておくと効果的です。ノートやスマホのメモ機能でも構いません。「クラブ道具」「委員会提出物」「鍵類」などの項目を作っておき、終業式前に見直す習慣をつけることで、忘れ物を防げます。
「提出物を忘れたまま冬休み突入」を防ぐ方法
高学年では、冬休みの宿題や書類の提出も自分で管理するようになります。しかし、終業式直前の忙しさの中で、「最後のプリント提出」を忘れてしまうことが少なくありません。特に「家庭調査票」「健康記録」「図書の返却」など、成績や次学期の準備に関わる書類は、出し忘れると先生の手を煩わせることになります。
この対策としては、「提出済みリスト」を作るのが効果的です。家庭で「提出したものに丸をつける」「出していないものは赤で印をつける」といった可視化をするだけで、本人の意識が高まります。さらに、終業式の前日に“書類袋”を作り、そこに提出物をまとめておくと安心です。
高学年になるほど「親が気づかないまま本人が忘れる」ケースが増えるため、声かけよりも“仕組みづくり”が重要です。自分で管理できるようになる過程をサポートすることが、次の学年へのステップになります。
先生が教える「本当に忘れると困るもの」
通知表袋と成績表は最重要アイテム
多くの先生が口をそろえて言うのが、「通知表袋の忘れ物は本当に困る」ということです。というのは、通知表は正式な学校書類であり、子どもが持ち帰らないと家庭での受け渡しができないためです。忘れてしまうと、先生は再度保管・連絡・再配布という手間が発生し、本人も気まずい思いをします。
通知表袋は、学期ごとに使いまわす学校が多いため、家に置きっぱなしになっているケースもあります。前日のうちに「通知表袋、ちゃんとある?」と確認しておくだけで、当日の混乱を防げます。もし紛失している場合は、早めに先生に伝えれば代替袋を準備してもらえることがあるので、早期確認が肝心です。
また、成績表以外にも「学校からの大切なお知らせ」「健康票」「次学期の行事予定表」など、封筒にまとめて配られる書類もあります。これらは忘れると家庭での準備に支障をきたすため、ランドセルの一番上に入れておくのが安全です。
上履き・ぞうきん・清掃用具などの持ち帰り忘れ
終業式の持ち物で意外と忘れられるのが、上履きや清掃用具です。特に「掃除当番が最後の日に持って帰る」と決まっている学校では、終業式の日に持ち帰りを失念してしまうことがあります。先生から見ると、「新学期に上履きがない」「ぞうきんがカビていた」という事態も少なくないそうです。
そのため、終業式の前日には「学校で掃除をしたあと、上履きを持ち帰る」をルール化しておくことが大切です。加えて、ぞうきんを洗って再利用する場合は、家での洗濯担当を子ども自身に任せると、自立の練習にもなります。
清掃用具袋の中には、雑巾以外にもほうき・ちりとり・モップなどクラス共有物があるため、自分の持ち物をきちんと確認させましょう。先生たちは「持ち帰り指示を出しても、最後の下校時に気づく子が多い」と言うため、朝のうちに声をかけておくと安心です。
学校指定品・返却物を忘れるケース
先生が特に注意を促すのが、学校指定の用品や借用品の返却忘れです。たとえば、絵の具セットや鍵盤ハーモニカ、図書室の本、家庭科エプロンなど、学校備品として貸し出されているものは、返却しないと次年度の準備に支障が出ます。
また、夏休み前の終業式では「プールカード」や「保健だより」など、健康関連の書類も重要です。これを忘れると、休み中のプール利用や健康観察に影響が出ることがあります。先生の立場から見ると、持ち物忘れは「家庭との連携が取れない」サインでもあるため、親子で丁寧に確認しておくことが求められます。
つまり、「忘れたら困るもの=家庭と学校をつなぐもの」です。終業式前には「返すもの・持ち帰るもの・もらうもの」の3分類でリストを作ると、先生も子どももスムーズにやり取りができます。
親子で使える!終業式持ち物チェックリスト
基本の持ち物リスト:すべての学年に共通
終業式に必要な持ち物は、学年を問わず共通するものが多くあります。まずはベースとなる「基本チェックリスト」を押さえておきましょう。これを冷蔵庫や玄関に貼っておくだけでも、当日の忘れ物を大幅に減らせます。
【基本持ち物リスト】 ・ランドセル ・連絡袋(プリント・通知表袋) ・上履き袋 ・体操服・体育館シューズ ・筆箱 ・ハンカチ・ティッシュ・名札・マスク ・作品袋・お道具箱 ・給食袋(持ち帰り忘れが多い) ・鍵盤ハーモニカ・絵の具セット(学期末持ち帰りの場合)
このリストを「親が読むため」ではなく、「子どもがチェックするため」に可視化するのがポイントです。特に低・中学年では、絵やアイコン付きのリストを作ると、自分で確認する習慣づけになります。チェックボックスを付けたA4サイズのプリントを作っておくと、毎学期使いまわせます。
学年別チェック項目:成長に合わせた確認ポイント
学年によって、忘れやすい持ち物は少しずつ変わります。低学年では「持ち物そのものを把握できない」ことが多く、中学年では「量が多すぎて整理できない」、高学年では「確認の意識が薄れる」という違いがあります。
【学年別の意識ポイント】 ・低学年:親と一緒にチェックリストを読む(音読形式が効果的) ・中学年:自分で丸をつける形式にして、翌朝もう一度見直す ・高学年:親が声かけするのではなく、「提出物は全部済んだ?」と聞くだけにする
さらに、兄弟姉妹がいる場合は「共通チェックリスト+学年別追記」を作ると効率的です。兄弟で確認を助け合うようにすると、家庭内でも協力関係が生まれ、忘れ物ゼロを目指しやすくなります。
前日・当日の親のサポート術
どんなに準備をしても、終業式当日の朝は慌ただしくなりがちです。だからこそ、前日の夜の時間の使い方が重要です。 おすすめは「3ステップ準備法」です。
①前日夜にランドセルチェック ②朝食後に玄関チェック ③登校直前に声かけ「持ち物リストOK?」
この流れを毎学期繰り返すことで、子ども自身が「終業式=忘れ物しない日」と意識できるようになります。また、前日の夜に「明日は通知表をもらうね」と一言添えることで、子どもの緊張感と期待感が程よく高まり、準備意識も高まります。
親の役目は、持ち物を“確認する人”ではなく、“仕組みをつくる人”です。家庭に小さなルールを定着させるだけで、子どもの自立心と責任感が自然に育っていきます。
まとめ:忘れ物ゼロの終業式を親子で迎えるために
忘れ物は「性格」ではなく「仕組み」で防げる
子どもが終業式で忘れ物をしてしまうと、「うちの子はそそっかしい」「ちゃんと見てない」と感じてしまいがちです。しかし、実際には性格の問題ではなく「確認の仕組み」が足りないことが原因です。 特に小学生は、学年が上がるほど自分の管理領域が増えるため、意識して“確認する習慣”を育てることが大切です。
家庭でできる最も効果的な対策は、チェックリストの活用と前日準備です。子どもが自分で「できた!」と思える環境を整えてあげれば、翌学期への自信にもつながります。
学年別・家庭別で柔軟に工夫を取り入れる
低学年のうちは一緒に確認し、中学年では見守りながらサポートし、高学年では自立を促す。 このように、子どもの発達段階に応じて家庭での関わり方を変えていくことが大切です。 また、兄弟がいる場合や共働き家庭など、それぞれの生活スタイルに合わせた“現実的なルール”を設けることが成功の秘訣です。
たとえば、玄関に「持ち物確認シート」を貼る、前日夜に“親子2分チェックタイム”を設けるなど、小さな習慣を継続することで忘れ物ゼロに近づけます。
親の「一言」が子どもの安心をつくる
終業式は、子どもにとって“学期の区切り”であり、“努力の結果を受け取る日”でもあります。だからこそ、持ち物の準備だけでなく、気持ちのサポートも大切です。「頑張ったね」「通知表楽しみだね」といった一言が、子どもの安心感を高め、自信を持って学校に向かう力になります。
忘れ物ゼロの終業式は、完璧な準備よりも「親子のコミュニケーション」から生まれます。ぜひ今回紹介したチェックリストや習慣を活用して、笑顔で学期を締めくくりましょう。